【投票結果】最も人気な「村上春樹の長編小説」が決定 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が第1位に!

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 1979年にデビューして以来、40年以上にもわたって数々の名作を著してきた、作家の村上春樹さん。味のある独特の文体と、どこか退廃的かつ幻想的な空気感を漂わせるストーリーが特徴的で、その作風に魅了されたファンは「ハルキスト」とも呼ばれています。

 そんな村上春樹さんの数ある作品の中で、一番好きな長編作品はどれか、ねとらぼ調査隊では2020年9月21日から10月20日まで、アンケートを行いました。

 アンケートでは主な「村上春樹作品」14作をピックアップして投票を実施。ピックアップした以外の作品は「その他」からコメントをいただきました。その結果、今回のアンケートでは、総計871票の投票をいただきました。ありがとうございます!

 それでは、最も人気だった「村上春樹作品」は何だったのでしょうか。ランキングを見ていきましょう!

画像はAmazon.co.jpより引用
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TOP3は?

 まずは上位の3作品を紹介。上位3作だけで、投票総数の半数近くを占める結果となりました。

順位項目名票数
1世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド216
2海辺のカフカ95
3羊をめぐる冒険85
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第3位:羊をめぐる冒険

 第3位は『羊をめぐる冒険』。得票数は85票で、得票率は9.8%でした。

 村上さんの3作目の長編小説で「鼠三部作」の3作目となる『羊をめぐる冒険』では、「僕」の親友である「鼠」から送られてきた写真に紛れ込んでいた一匹の「羊」を探すため、耳専門のパーツモデルであるガール・フレンドと共に北海道へと渡るという「僕」の冒険が描かれます。

 本作は村上さんが敬愛するアメリカの作家レイモンド・チャンドラーの小説から影響を受けていると自身が語っており、ハードボイルド小説の風味が色濃く反映されたスタイルに多くのファンが魅了されました。

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2位:海辺のカフカ

 第2位は『海辺のカフカ』。得票数は95票で、得票率は10.9%でした。

 村上さんの10作目となる長編小説で、代表作の一つでもあります。題名の通りフランツ・カフカの影響を受けつつ、ギリシャ悲劇を下敷きにした作風で、幻想世界を旅しながら心の成長を遂げていく少年「僕」と、不思議な老人「ナカタさん」の2人の視点から物語が描かれます。

 また、本作は「ニューヨーク・タイムズ」紙による年間の「ベストブック10冊」や、世界幻想文学大賞に選出されるなど、海外でも高い人気を誇る作品です。

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1位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

 そして第1位となったのは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。得票数は2位を大きく引き離す216票で、得票率は24.8%という圧倒的な人気でした。

 村上さんの4作目の長編小説にして、こちらも代表作の一つ。暗号を取り扱う「計算士」である「私」が、仕掛けられた「装置」の謎を追う「ハードボイルド・ワンダーランド」編と、一角獣が生息する世界にある「壁」に囲まれた街を舞台に、“夢を読む”職業に就いた「僕」が「街」の謎を紐解いていく「世界の終り」編が交互に描かれます。

 アンケートのコメントでは「起きているのに、まるで他人の夢の中にいるみたい」といった幻想的な作風に魅了されたという声や「始めて読んだ時の衝撃は忘れられない」という声もありました。また、本作はその後に発表されたさまざまな作品に大きな影響を与えています。

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