「ひふみんは神の神」藤井聡太になれなかった人たち……ねほりんぱほりん「プロになれなかった元奨励会員」の厳しすぎる世界

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  NHKの人気番組「ねほりんぱほりん」の過去放送回の中から、特に注目を集めたものを選んで紹介していく「特選!ねほりんぱほりん」。今回お届けするのは「プロになれなかった元奨励会員」(2019年2月6日放送)です。

 将棋の世界において、プロになるためには「新進棋士奨励会(以下、奨励会)」に入会することが求められます。そこで頂点に上り詰める人がいる一方、26歳という年齢制限により夢半ばで弾かれてしまう人もいるのです。今回は、プロ棋士を諦めた元奨励会員の2人が登場します。

 天才とうたわれた人が、夢を破れてからどんな人生を送っているのか、放送当時のネット上の反応とともに見ていきましょう。

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放送当時(2019年2月6日)の盛り上がり

 放送当時は、番組スタート時の23時00分ごろのツイートが最も多く、990以上のつぶやきが集まりました。当時は高校生棋士・藤井聡太プロが最年少で七段に昇格したことや、最年少で公式戦通算100勝など、数々の記録を塗り替える快進撃への話題が冷めやらぬ時期で、将棋への関心も高まっていました。

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藤井聡太になれなかった男たち

 スタジオに登場したのは、元奨励会員のエイキチさん(仮名)とケンタロウさん(仮名)という2人の男性。番組冒頭でも藤井聡太七段が紹介される中、ネット上では「藤井聡太になれなかった男たち」という称号をつけられてしまいます。

 また、奨励会で将棋に打ち込んだもののプロ棋士になれなった人たちは、原則26歳で奨励会を退会しなければならず、“学歴職歴社会経験なし26歳”という扱いになってしまいます。このことにネット上では「重い……」「地獄の窯の蓋が開いた」など、のっけから番組の展開を案じる声が多数。

 ほかには、プロ棋士を目指しながら、年齢制限で奨励会退会を余儀なくされた主人公を描く漫画『ハチワンダイバー』に重ねた人も多く、「リアルハチワンダイバー」などの反応も見られました。その他、漫画『3月のライオン』や、瀬川晶司プロの自伝「泣き虫しょったんの奇跡」を思い出したという声も。

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元奨励会員2人の経歴から……

 エイキチさんとケンタロウさんはそれぞれの経歴を話し始めますが、 「毎日小学校の帰りに将棋道場に通い詰めた」 など将棋漬けだったというケンタロウさんに対し 、「努力した記憶がない」 というエイキチさん。将棋の天才と呼ばれていたことは同じなのに「対照的」「アプローチや奨励会の入り方は全然違うのね」と、同じ奨励会員でも持っている価値観が違う、ということにネット上では興味を示していました。

 一方、将棋ファンからは「奨励会員は数多くないから、経歴で誰なのかすぐわかりそうだが」という声が上がりました。さらにこのとき、ニコニコ生放送では前述の瀬川プロと元奨励会員の甲斐氏による「ねほりんぱほりん」実況が放送。その番組中で、瀬川プロの「奨励会を退会したことをそんなに挫折と感じる必要ないんじゃないか」という言葉を名言だとする声も見られました。

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将棋漬けの生活を送るとどうなる?

 「将棋漬けでおかしくならないですか?」 という山里さんの質問に 「全部将棋に見えてくる」「あそこに飛車がいて角がいて」と盛り上がるケンタロウさんとエイキチさん。これに対し「後遺症ってやつか」「半ば病気のレベル」などの反応がありました。またYOUさんの「頭おかしいですよぉ~」という言葉には「笑った」などの反応が多数。

 そして、山里さんが「学校の成績は大丈夫だったんですか?」と聞くと、ケンタロウさんは「空間把握能力がある」ため教科書を覚えられるとのこと。これには「頭いいんだ」と感心する一方、この場面で一瞬登場した「センター試験四天王」(2019年のセンター試験の英語リスニング問題で登場し、話題となった野菜のキャラ)に注目が。

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