国立大学の「運営費交付金」予算が高い大学ランキングTOP30! 第1位は「東京大学」【2023年最新調査結果】

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 国立大学法人や大学共同利用機関法人に対し、運営費として国庫から措置される「運営費交付金」。主に教育・研究を確実に実施するための基盤的な経費として使用されますが、どの大学がどれほどの額を交付されているのか気になるところです。

 そこで本記事では文部科学省が発表したデータを基に、2023年度の国公立大学における「運営費交付金の予算」をランキング形式で紹介します。早速ランキングを見ていきましょう!

 なお本ランキングは国立大学法人のみを対象としていて、大学共同利用機関法人を除いたものとなっています。また、東京大学・京都大学・東北大学・大阪大学においては補正予算の数値を使用し、数値は万単位に直したものを使用しています。

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(出典元:文部科学省「令和5年度 一般会計歳出予算各目明細書」「令和5年度 一般会計歳出予算補正(第1号)各目明細書」

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国立大学の「運営費交付金」予算が高い大学ランキング

画像:写真AC
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第5位:東海国立大学機構(377億4052万円)

画像:PIXTA

 第5位は「東海国立大学機構」です。2023年度の運営費交付金の予算額は377億4052万円でした。

 東海国立大学機構は名古屋大学と岐阜大学の2つの国立大学法人が統合され、2020年4月に誕生。一法人複数大学制度による国立大学法人です。両大学の強みとシナジーを生かし育てることで、地域創生と人類課題の解決への貢献を目指しています。両大学の強みを生かした活動の成果としては、両大学の連携拠点の支援事業である「糖鎖研究プロジェクト」が国の大規模学術フロンティア促進事業において生命科学領域の事業として本格的に始動したことなどが挙げられます。

 資金面では財源の多様化を図っており、外部資金は増加傾向となっていて、運営費交付金が収入全体に占める割合は低減しています。同機構ではスタートアップ・ベンチャーの育成・支援システムの整備やアントレプレナーシップ教育の推進、グローバルエコシステムの構築の取り組みを加速することで、さらなる発展を目指しているようです。

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第4位:大阪大学(398億2176万円)

画像:PIXTA

 第4位は「大阪大学」です。2023年度の運営費交付金の予算額は398億2176万円でした。

 大阪府吹田市に本部を置く大阪大学は、緒方洪庵により1838年に設立された「適塾」を起源とし、1931年に日本で6番目の帝国大学「大阪帝国大学」として創設された国立大学です。「地域に生き世界に伸びる」ことをモットーに、「次代の社会を支え、人類の理想の実現をはかる有能な人材」を社会に輩出することを目標としています。

 大阪大学は社会変革に積極的に挑戦しており、研究・教育・共創の取り組みを推進。「免疫学フロンティア研究センター」をはじめ「量子情報・量子生命研究センター」「ヒューマン・メタバース疾患研究拠点」など、大阪大学が誇る世界最先端の研究拠点でさまざまな研究を進めており、新潟大学の教授らとの研究グループが「透析アミロイドーシスの進展に関連するタンパク質」を発見するなど、研究を通じて幅広い分野への貢献を続けています。

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第3位:東北大学(407億1140万円)

画像:PIXTA

 第3位は「東北大学」。2023年度の運営費交付金の予算額は407億1140万円でした。

 宮城県仙台市青葉区に本部を置く東北大学は、1907年に「東北帝国大学」として創立された国立大学。「研究第一主義」の伝統と「門戸開放」の理念、「実学尊重」の精神を重視し、世界最高水準の研究・教育を展開。「豊かな教養と人間性を持ち、人間・社会や自然の事象に対して『科学する心』を持って知的探究を行うような行動力のある人材」「グローバルな視野に立ち多様な分野で専門性を発揮して指導的・中核的役割を果たす人材」の育成を目的としています。

 東北大学は2023年、世界トップレベルの研究力の実現に向けた「国際卓越研究大学」制度の認定候補に国内から唯一選出されるなど研究面でも高く評価されています。また2024年度からNTTグループの寄付を受け、全学教育科目「アントレプレナー入門塾」を、学生のキャリア構築に必要な「アントレプレナーシップ」の基礎を体験的・実践的に学べる講義として刷新。東北地方の課題にも触れつつ、海外大学とも連携した国際的なプログラムの導入を通じ、東北大学発スタートアップ増加の促進を目指しています。

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第2位:京都大学(498億2107万円)

画像:PIXTA

 第2位は「京都大学」でした。2023年度の運営費交付金の予算額は498億2107万円です。

 京都府京都市左京区に本部を置く京都大学は、1897年に「京都帝国大学」として創設された国立大学。創立以来の「自由の学風」を継承・発展させ、「教養が豊かで人間性が高く責任を重んじ、地球社会の調和ある共存に寄与する、優れた研究者と高度の専門能力をもつ人材」の育成を目的としています。

 国内屈指の入試難易度を誇る京都大学。教育のレベルが高いことはもちろん、日本人初のノーベル賞受賞者となった湯川秀樹さんをはじめ大学にゆかりのあるノーベル賞受賞者は11人と、世界レベルの研究力が魅力。2024年には同校の研究グループが高性能透明断熱材としての利用が期待される低密度多孔体「エアロゲル」の作製に成功するなど、さまざまな研究成果をあげています。

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第1位:東京大学(721億8265万円)

画像:PIXTA

 第1位は「東京大学」でした。2023年度の運営費交付金の予算額は、2位以下を大きく引き離す721億8265万円。

 東京都文京区に本部を置く東京大学は、1877年に創設された長い歴史を持つ国立大学。「広い視野を有するとともに高度の専門的知識と理解力、洞察力、実践力、想像力を兼ね備え、かつ、国際性と開拓者的精神をもった、各分野の指導的人格」の養成を教育の目標としています。

 東京大学は総理大臣やノーベル賞受賞者、宇宙飛行経験者など、優秀な人材を多数輩出。世界的な大学ランキングである「QS世界大学ランキング2024」で世界28位、「THE世界大学ランキング2024」で世界29位、国内大学では共に一位と、研究や教育が国内外から非常に高く評価されています。また本田技術研究所と連携し、2024年4月から社会連携講座「スケーラブル・ロボットラーニング」を開設。同講座では「自律的にスキルを学習することのできるロボットシステムの開発」に取り組み、ロボティクスと機械学習の両分野に精通した人材の育成を目指しています。

 ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!

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