“人間の怖さ”を実感する【スリラー映画】10選! 映画好き編集者のおすすめ作品を紹介!

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 「おばけなんかより人間のほうが怖い」と思っている人は多いかもしれません。おばけの怖さは“得体が知れない”という感情から来ていることもありますが、人間だって他人のことはよくわからないですよね。もしかしたら、他者を支配しようとする欲望や狂気と倫理観のはざまで揺れ動いてしまうのが、人間の怖さなのかもしれません。

 そこで今回は、「“人間”の怖さを実感するスリラー映画10選」を紹介します! 人間に恐怖するか、映画として楽しめるかはあなた次第! さっそく行ってみましょう!

※本記事で紹介する作品の中には、「映像倫理機構(映倫)」等がレイティング(年齢制限)を定めている作品も含まれます。※精神的苦痛を感じる作品が含まれますので鑑賞する際は注意してください。

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ボーはおそれている

 「ボーはおそれている」は2024年2月16日に公開され、2月22日現在絶賛上映中の作品。同作は、「ヘレディタリー/継承」「ミッドサマー」のアリ・アスター監督最新作です。

 荒れ狂う街に暮らす心配性な主人公・ボー(ボウ)。日々の生活を送るのにも苦労していた彼は、父の命日に母の住む家へ里帰りする予定を立てていました。しかし、ひょんなことから自宅の鍵を紛失。「留守中に誰かが部屋に入るのでは」と不安にかられ、自宅から出られなくなってしまいます。里帰りの日程をずらして欲しいと母に電話で訴えるも、ボーの事情を理解しない母は不満そう。翌日、母に改めて電話で連絡を取ったボーは、「たまたま配達に来ただけ」という男性から母が自宅で怪死していると告げられます。果たして母の死の原因は? ボーの長い長い里帰りが始まります。

【映画好き編集者の推しポイント】

 早速劇場で鑑賞して来ましたが、179分という長い上映時間中、心の休まる時がほとんどありませんでした。少々難解で抽象的なので好みの分かれる作品ではありますが、『不思議の国のアリス』のような奇妙で不安でおもしろい作品です。

※レイティングR15+

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悪魔はいつもそこに

 「悪魔はいつもそこに」は、2020年にNetflixで配信開始された作品。小説『The Devil All the Time(原題)』を原作とし、人間の暗部や暴力が正当化される恐ろしさなどを描いています。

 舞台は、戦後の腐敗と暴力にまみれたアメリカ・オハイオ州の田舎町。幼いころに両親を亡くしたアーヴィンは、義妹・レノラと共に祖母のもとで暮らしていました。しかし街では世俗の欲にまみれた牧師、強盗で生計を立てる殺人鬼カップル、腐敗した保安官たちの思惑が錯綜。愛する祖母と妹を守ろうと必死に生きるアーヴィンでしたが、次第に暴力の連鎖に巻き込まれていくこととなります。

【映画好き編集者の推しポイント】

 主人公のアーヴィンを演じるのは、トム・ホランドさん。ホランドさんといえば「マーベル・シネマティック・ユニバース (MCU)」でのピーター・パーカー/スパイダーマンというイメージが強いですが、同作ではピーターとは真逆の、暗くて暴力的な青年を演じているのも注目ポイントです。

※レイティング16+(Netflixによるレイティング)

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モーリタニアン 黒塗りの記憶

出典:Amazon.co.jp
モーリタニアン 黒塗りの記録(字幕版)"

モーリタニアン 黒塗りの記録(字幕版)

ジョディ・フォスター, タハール・ラヒム, シャイリーン・ウッドリー, ベネディクト・カンバ-バッチ, ザッカリー・リーヴァイ
Amazonの情報を掲載しています

 「モーリタニアン 黒塗りの記憶」は、2021年に公開された作品。2001年に発生した「アメリカ同時多発テロ事件」のテロリストだと疑われ、アメリカ軍基地に収容され続けた実在の人物モハメドゥ・ウルド・スラヒさんの手記を映画化した作品です。

 物語の始まりは、同時多発テロから2カ月後の2001年11月。モーリタニア人の青年・モハメドゥは突然現地警察に連行され、そのままアメリカ政府に逮捕されてしまいます。「グアンタナモ湾収容キャンプ」に収容されたモハメドゥは、裁判を受けることすらできず長期拘束され続けていました。このことを知ったアメリカの人権派弁護士ナンシー・ホランダーは、真相を突き止めるべく奔走。しかし、なんとしてもモハメドゥを死刑判決に処したいと考えるアメリカ政府は、スチュアート・カウチ中佐に起訴を任せます。両サイドから真相を追い求めるうち、政府が隠したかったモハメドゥの供述が明らかになるのでした。

【映画好き編集者の推しポイント】

 同作は実際に起こったことを描く作品なので、大げさな緩急はなく、物語は比較的淡々と進みます。しかし、モハメドゥ役のタハール・ラヒムさん、ホランダー弁護士役のジョディ・フォスターさん、カウチ中佐役のベネディクト・カンバーバッチさんらの繊細な演技はリアリティがあり、それが見る人の感情に訴えかける要因となっているのが本作の優れている点かもしれません。

 「人間の怖さを実感する『スリラー映画』10選!」は、次のページからご覧ください!

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