歯周病にならないために「定期的に歯科で歯石を取ってもらう」ことが重要 医師が解説

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 医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。歯石や歯周病の対策について語った。

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歯周病は歯周ポケットの広さで軽症~重症に分かれる

※画像はイメージです

飯田浩司アナウンサー)歯を失う原因の第1位が歯周病であり、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性もあるということです。40歳以上の日本人の約8割が歯周病にかかっていると言われますが、歯周病が疑われる場合、あるいは歯周病になってしまった場合にどうしたらいいのか教えてください。

森田)歯周病は軽症、中等症、重症など、3つ~4つの段階に分けられているようです。歯と歯茎の隙間を「歯周ポケット」と呼びますが、それが何ミリなのかによって程度が判断されるのです。

飯田)何ミリなのかによって。

森田)健康な歯と歯茎の間には1ミリ~2ミリの隙間がありますが、歯垢(プラーク)が溜まった状態を放置すると、歯茎に炎症が起き、隙間が広がって2~3ミリ以上になってしまいます。さらに6~7ミリくらいに広がると重症になります。

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歯周病は毎日のブラッシングによって防ぐ

飯田)歯周病の治療法はあるのでしょうか?

森田)どの状態でも歯に付着してしまう歯垢、いわゆるプラークを、日常のブラッシングでしっかりと除去することが大切です。プラークを除去するブラッシングが歯周病治療の中心です。

飯田)毎日のブラッシング。

森田)毎日、歯科医療機関に行ってプラークを除去してもらうのは現実的に無理なので、歯科医院に行き、医療従事者に正しいブラッシング方法を教えてもらう。それに基づいて自分で行うことが基本ですね。

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「プラークコントロールレコード(PCR)」で正しくブラッシングされているかどうかを指数で確認する

森田)歯科医療機関に通うと、歯磨きが上手くできているかどうかの指標として、「プラークコントロールレコード(PCR)」というスコアをつける場合があります。歯周病に関する指標の1つで、「口のなかがどこまできれいになっているか」を専門的に数値化し、情報を共有してくれる値なのです。

飯田)プラークコントロールレコード。

森田)何回か行く間に「改善されているよ」、あるいは「悪化しているよ」など、自分のブラッシングが上手くできているかどうかを確認してもらうことが大切です。この値が20%未満になると、歯磨きがとてもうまくできているということです。

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少なくとも、年に1度は歯科医院で歯石を取ってもらう

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

新行市佳アナウンサー)歯石は歯の裏側についていることもありますが、なぜできるのですか?

森田)歯磨きが不十分だと、歯垢(プラーク)が長期的に歯の表面についてしまい、唾液に含まれるカルシウムやリン酸が蓄積して石のように硬くなり、歯石になります。ですから医療機関で定期的に除去してもらうことが大事です。

新行)どのくらいの頻度で歯医者さんに行ったらいいですか?

森田)数ヵ月に1回がよろしいかと思います。目安は1年に3回~4回です。それが難しければ誕生月に行って、「次はいつ来たらいいですか?」と聞いてみてください。歯石の付きやすさには個人差があるので、人によっては「数ヵ月に1度」と言われたり、「年に1度でいい」と言われることもあるようです。

歯石のつき方は人によって違う

飯田)人によって歯石のつきかたも違うのですか?

森田)口のなかの酸性度や食べ物の習慣、食べたあとのブラッシング習慣などによって、付き方が違うと考えられています。年に何回歯石を取りに行けばいいのかは個人差があると思います。ただ、「年に1度は必ず行かなければならない」と歯科医師の方はよく言っていますね。

飯田)「歯石は虫歯とは違うから」と思う人もいると思いますが、放っておくとよくないですか?

森田)そうですね。それがきっかけで歯周病になる場合もありますし、歯石をきっかけに歯科を受診して、歯周病が見つかることもあります。

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番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター
毎週月~金曜日 朝6:15~番組HP
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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