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新型コロナの緊急事態宣言で人々のデート事情はどう変わった? 検索ワードから関心を調査

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 コロナ禍による緊急事態宣言の発令など、2020年序盤は外出デートには厳しい状況がありましたが、今回の調査で人々のデートへの関心が復活してきた様子が明らかになりました。Web行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いて検索キーワード数の推移や季節比較、ワードネットワークを分析し、デートにまつわるインサイトを調査しました。

ロックダウン明けからの検索数が回復

 クリスマスがすぎ、バレンタインデーが近づいてきました。デートの季節になるとその計画に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。withコロナの時代となればなおさらです。

 「デート」に悩む生活者の様子を知る指標となる、「デート」キーワード検索ユーザー数の推移のグラフを見てみると、以下の通り緊急事態宣言が発令された2020年4月に大きく減少していることがわかります。しかしその後は増加傾向で、緊急事態宣言以前ほどではありませんが、安定して多くの人が検索している状況と言えそうです。

2019年12月~2020年11月「デート」検索ユーザー数推移(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン
それまでの30万人台から、2020年4月に136,000人まで落ち込んだユーザー数は、2020年8月まで回復し続け289,000人まで上昇。

 本記事では、ヴァリューズ社のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いてインターネット上の検索キーワードを分析していきます。世の中ではデートに対してどのような関心が寄せられているのでしょうか。

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どんなキーワードで検索されているのか

 それでは早速、2019年12月から2020年11月の1年間で、デートがどのようなキーワードとともに検索されたのかを見てみましょう。次のデート関連検索ワードのユーザー数ランキングをご覧ください。

2019年12月~2020年11月「デート」関連検索キーワードのユーザー数ランキング(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 ランキングを見ると、「デート」単体での検索に迫る勢いで「コロナ デート」という掛け合わせでの検索が多いことがわかります。3位以下が10位まで「(地名)デート」という組み合わせであることを考えると、デートに関しても「コロナ」への関心の大きさが推し量られます。コロナ禍で外出がはばかられ、また様々なアクテビティが制限されている中でどのようなデートができるのか、というところに人々の興味が集まっているのではないでしょうか。

 次に、どのようなキーワードと掛け合わせて検索されているのか、掛け合わせワードのランキングも見てみましょう。

2019年12月~2020年11月「デート」掛け合わせワードのユーザー数ランキング(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 掛け合わせキーワードの3位に「コロナ」が入っています。1位の「ディナー」、2位の「東京」と、ユーザー数の推移の比較をしてみましょう。

2019年12月~2020年11月「デート」と「ディナー」「東京」「コロナ」掛け合わせ検索ユーザー数推移(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 このグラフを見ると、「コロナ」との掛け合わせ検索のユーザー数は、「東京」「ディナー」とはほとんど真逆の推移を見せていることがわかります。2020年2月ごろまでは「デート」と掛け合わせて検索する人はほとんどおらず、パンデミックが大きくメディア等で取り上げられた3月に急増し、緊急事態宣言の発令された4月にユーザー数はピークに達しています。緊急事態宣言が解除された5月にはピークアウトし、3月を下回る検索ユーザー数になっています。

2019年12月~2020年11月「デート」と「コロナ」掛け合わせ検索ユーザーの流入ページ(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 「デート」と「コロナ」を掛け合わせて検索したユーザーたちが実際にどのようなページを訪れていたのかを見てみると、デートを企画するにあたり、そもそも外出ができるのかを確認したり、パンデミック下でもどうにかしてデートができないか模索していたものと思われます。

 また、『新型コロナが愛を引き裂く デートできず「コロナ破局」果ては「コロナ離婚」』といった見出しも上位に入っています。パンデミックによりデートができないことが破局につながることへの不安を抱くユーザーも多いのではないでしょうか。

 次にユーザー属性の比較をしてみましょう。デートと言えば、伝統的には男女の間で行われるものですが、掛け合わせ検索キーワードの検索割合に男女の間で違いはあるのでしょうか。ちなみに「デート」というキーワードを用いた検索の総数において、男女の割合は男性50.9%に対し女性49.1%となっています。

2019年12月~2020年11月「デート」と「2回目」「服装」「ディナー」「おすすめ」「コロナ」の掛け合わせ検索ユーザーの性別割合(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 先ほどの掛け合わせワード上位のうち、地名や重複などを除いたものをリストアップし、ユーザー属性による比較を行いました。

 「服装」は女性の方が検索している割合が高く、「おすすめ」「ディナー」などのキーワードは男性が検索している割合が高いです。あくまでもデータからの推測に過ぎませんが、男性は「どこへ行くか」「何をするか」といったデート自体の進行を、女性はデートにおいてどのような装いをするかなどの実行を気にする傾向があるということが言えるかもしれません。

 「2回目」というキーワードも大差ではありませんが男性ユーザーの検索の方が多くなっています。

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「デート」の検索傾向の今

 Dockpitを用いた分析で、4月の緊急事態宣言の発令から半年以上が経ち、人々のデートにおける心配事はコロナではなくなってきていた様子が見えてきます。

 まずは季節比較機能を用いて関心の変化を見てみましょう。

2020年3月~2020年5月「デート」との掛け合わせワード(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン
2020年9月~2020年11月「デート」との掛け合わせワード(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 緊急事態宣言が発令された4月を含む3-5月の掛け合わせ検索キーワードを見ると、「緊急事態宣言」「外出自粛」「自粛」「コロナウイルス」「コロナ」といったキーワードが目立ちますが、直近の9-11月ではそういった新型コロナウイルスに関連すると思われるキーワードは全く見られまません。「秋」や「紅葉」といった、季節に即したキーワードが並びます。

 次に、2020年6月〜11月の半年間の流入先のサイトやページから、ユーザーの関心を垣間見てみましょう。

2020年6月~2020年11月検索ワード「デート」からの流入先サイトランキング上位10位(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン
2020年6月~2020年11月検索ワード「デート」からの流入先ページランキング上位10位(Dockpit画面より)
※対象デバイス:PCとスマートフォン

 流入先のサイトのランキングを見てみると、1位には旅行関連のサイト「じゃらん」がランクインしています。2020年にGoToトラベル割引が適用されていたサイトのひとつで、デート検索者も注目していた可能性が考えられます。

 一方、流入先のページのランキングを見ると、1位は「【2020年秋】東京のデートスポット40選」という内容のページです。3位と8位には「新型コロナ」のワードがタイトルに入っているものの、その他のページには「都内デート」や「初デートの食事で気をつけたい店選びの方法」といった、一般的なデート関連のコンテンツが連なっています。

 人々のデート関連の関心は、新型コロナウイルスから離れつつあり、元の状態に近づいて行っていたのかもしれません。ただし、2021年1月の緊急事態宣言によって状況が変わる可能性もあるでしょう。

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まとめ

 最後に、今回の分析を通じて見えてきたことを総括します。

・パンデミックによる緊急事態宣言の時期に「デート」の検索ユーザー数は著しく落ち込みましたが、その後7月にかけて回復し、それ以降はコロナ禍以前ほどではないものの高い水準を保っていました(2020年11月時点)。

・コロナとの掛け合わせ検索の流入先ページから、「コロナ」と「デート」を掛け合わせて検索するユーザーたちは概して
1.パンデミック下でもデートをしたいと考えている
2.コロナ禍による破局に関心がある
ということができそうです。

・「デート」というキーワードを含む検索をするユーザー数は、男女でほとんど差がありませんでした。

・割合として男性はデートの「おすすめ」などどのようなコンテンツのデートにするかということへの関心が高く、女性は「服装」など、いかにデートを良くするか、ということに関心が高いユーザーが多いように見受けられました。

・2020年11月までのデータを見ると、「デート」という検索からの流入先から、人々のデートに関する関心における新型コロナの存在感が薄れてきており、平常時に近づいてきているものと考えられます。ただし、今後の感染拡大の状況により動向が変わる可能性もあります。

<分析概要>
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「Dockpit」を使用し、2019年12月~2020年11月のネット行動ログデータを分析しました。
※ユーザー数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

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