明智光秀の頭脳派イメージが一転、不器用な青年に 「大河ドラマ『麒麟がくる』」第1話、ネット上の反応をデータ分析して見た

ツイートする Tweet ツイートを見る
Share
LINE
hatena
Home

 今週の「麒麟がくる」放送直前のおさらい! 前週の内容とネット上での評価をお届けします。

 主君・斎藤道三の教えを胸に、織田信長をはじめとする多くの英傑としのぎを削った智将・明智光秀。光秀は、深い思いやりのある為政者の頭上に麒麟が現れるという逸話を信じ、争いのない世界の実現を目指す。

advertisement

「麒麟がくる」第1話(1月20日放送)のあらすじ

 領地を荒らす野盗を撃退した際、明智光秀(長谷川博己)は、その頭領が持っていた「鉄砲」という見たことのない武器に興味を持つ。美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三(本木雅弘)に掛け合い、ある約束と引き換えに、鉄砲がどういうものか探る旅に出る。堺ではひょんなことから三好長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)に気に入られる。

 次に向かった京では、名医と名高い望月東庵(堺 正章)と出会うが、大のばくち好きで、本当に名医なのかヤブ医者なのかわからない。そんな中、大名同士の抗争が始まり、町は大火事になる。  (「麒麟がくる」公式サイトより)

(C) NHK
advertisement

「麒麟がくる」第1話のネット上での評価

 ネット上での「麒麟がくる」第1話の評価は、「ポジティブ」が 81.9%となりました。放送前、帰蝶(濃姫)役が沢尻エリカさんから川口春奈さんへの変更というトラブルがありましたが、その分、待ちわびた人たちが楽しまれたようです。

advertisement

いだてん第1話の視聴率19.1%と「いだてん」越え。放送時のツイート数を比べてみた

 「麒麟がくる」は、第1話の放送が始まった20時から終盤まで、本作に関連するツイートが数多く投稿されています。「いだてん」とツイート数を比較すると、「いだてん」第1話の2倍以上となりました。トラブルによって放送開始日が遅れましたが、斬新なアイディアで描かれた1547年の世界に視聴者は高揚感を抱いたようです。

advertisement

衣装へのこだわりがすごい!

 冒頭部分、田畑で作業する武士と農民、略奪行為に及ぶ野盗、三者三様カラフルな着物をまとって登場。時代背景に合わせて用意された衣装が、ネット上で話題になっています。「今で言うシックで落ち着いた色合いの服というのは滅茶滅茶高価でなかなか手に入らないものだった事をよく描写している」など、細部へのこだわりを高く評価したコメントが見られました。

 視聴する中、戦国時代の絵画と大河ドラマを見比べ、リアリティーを確認した人もいたようです。「洛中図の庶民の服も水色とか赤とかで描かれています」などのツイートが投稿されています。

 そんな、注目されている衣装について、衣装デザイン担当の黒澤和子さん(映画監督・黒澤明の長女で、黒澤明監督の映画「夢」「まあだだよ」や、映画「たそがれ清兵衛」「座頭市」大河ドラマ「西郷どん」などの衣装デザインを担当)のインタビューが「麒麟がくる」公式サイトに掲載されています。その中で黒澤和子さんは「文献や現存している当時のものを見るとわかるのですが、戦国時代は日本の歴史の中でもとても派手な色が使われていた時代」「監督から『4K放送なのだからカラフルな映像にしたい』という要望もあり、ビビッドな色彩をふんだんに使った」と語っています。

「大河ドラマ『麒麟がくる』」黒澤和子・衣装の世界01
(C) NHK
advertisement

頭脳派・明智光秀のイメージが変わる!

 歴史好きの間では「頭脳派」としたイメージが定着している明智光秀。第1話ではさまざまな感情を見せ、「青年らしい仕草してたけど、成長してどのような行動するようになるのか楽しみ」や「ブレーン型のイメージの明智光秀、野盗との戦いで野性味溢れる姿が新鮮でワクワクしました」といった、これまでになかった明智光秀の描かれ方を高評価する声が多数寄せられていました。

 境で鉄砲を買い付けるエピソードでは、子どものように無邪気にはしゃぐ姿を見せ、茶の間に癒やしのひとときを提供しました。Twitter上では「サンタさん(松永久秀)からプレゼント(鉄砲)をもらった子ども(光秀)」との感想が。

advertisement

脇を固める渋い役者陣にも要注目!

 主役だけでなく、松永久秀役の吉田鋼太郎さんと辻屋宗次郎役の大塚明夫さんにも注目が集まりました。この2人は長年にわたって演劇界を牽引してきた重鎮であり、吉田鋼太郎さんが主宰する「劇団AUN」で活躍する盟友でもあります。

 Twitter上では「大塚明夫さんの声がシブかっこよすぎる! この顔でこの声は反則」と、声優としても有名な大塚明夫さんの演技をたたえる声や、「吉田鋼太郎さんvs大塚明夫さん強すぎる」など喜びの言葉が飛び交っています。

 また、本木雅弘氏が務める斎藤道三もネット上で話題となりました。「いまだかつてこんなにキレイな斎藤道三いたか?」など、斎藤道三を演じた本木雅弘さんへの賞賛の声も多く見られました。

 さらに、急きょ代役として出演することになった斎藤道三の娘、帰蝶(濃姫)を演じた川口春奈さんにも「マジ帰蝶! てぐらいイメージにピッタリでビビった!」など適役だとする声が多く見られました。

advertisement

まとめ

 第1話では、若き日の光秀が抱いていた葛藤と夢、それを取り巻く人間模様にフォーカスが当てられています。明智光秀が非業の最期を迎える史実は多くの人々が知っているものの、新鮮な視点でストーリーを展開することによって、飽きることなく見続けられる内容に仕上がっています。長丁場となる大河ドラマを最終回まで満喫できそうです。

advertisement

注目の第2話は……

 光秀は、望月東庵と駒と共に、美濃国へ向かいます。その最中、織田信秀の大軍は美濃国の侵略を目論む。光秀たちは無事に美濃国に到着できるのでしょうか。斎藤道三は、どのような罠を信秀に仕掛けるのか。それぞれの動向に目が離せませんね。

調査概要

調査期間2020年01月19日、2019年1月6日
調査対象Twitter
調査件数3万3227件
調査キーワード ハッシュタグ:#麒麟がくる #いだてん
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

関連人物

関連タグ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「ドラマ」のアクセスランキング