『スカーレット(朝ドラ)』第9週、深野組の「ええよ~」解散と心燃える火祭りの夜

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  滋賀・信楽で育った少女が、やがて男性ばかりの陶芸家の世界に飛び込み、自分だけの陶芸を目指していく物語『スカーレット』。今週も視聴者の評価と感想をお届けします。

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「スカーレット」第9週(11/14放送)のあらすじ

  八郎(松下洸平)が昔、闇市で売ってしまった深野心仙(イッセー尾形)の日本画を喜美子(戸田恵梨香)は想像で再現。その絵を八郎に手渡したことをきっかけに、2人の距離は少しずつ近づいていく。そんな中、丸熊陶業の社長が急死。照子(大島優子)の夫が若社長となり、深野は信楽を去ることに。

 常治(北村一輝)とマツ(富田靖子)は、深野が一から絵付けを学び直しに行くという長崎に、喜美子もついて行ってしまうのではないかと心配するが、喜美子は一人丸熊陶業に残ることを決心する。

 そして迎えた火祭りの夜。喜美子は、八郎や深野らと一緒に大きなたいまつを担いで歩き、八郎と並んで神社にお参りをする。秋になり、喜美子がデザインした絵付け火鉢が完成。八郎に見せに行こうと商品開発室を訪ねた喜美子は、一心に陶芸をしている八郎の姿を目にする。 (『スカーレット』公式サイトより)

(C) NHK
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「スカーレット」第9週のネット上での評価

 ネット上での『スカーレット』第9週の評価は、「ポジティブ」が 78%となりました。

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第9週最大の盛り上がりポイントは11月29日

 スカーレット第9週、もっとも盛り上がったポイントは、赤々と燃え盛る大きな松明を肩に乗せ、 愛宕山山頂を目指して練り歩く火祭りが描かれた11月29日でした。深野組解散という大きな山場も相まって、心に残った人が多かったようです。

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厳かで印象的な火祭りの夜

 八郎に衝撃の壁ドンをし、フカ先生の今後について聞き出した喜美子。師匠と行動をともにするのか悩むも、信楽に残ることを決意。そして火祭りの日を迎えます。火祭りのシーンは、ストーリーの展開を忘れさせるほど、荘厳な光景が映像に収められていました。これに対し、「地域を大切にしてる朝ドラっていいな」や「風流を感じられすごく良かった」「こういうのが残っているから日本は日本らしくある」といった声が溢れていました。地域の特色が色濃い、伝統的な火祭りシーンは、多くの視聴者に強い印象を残したようです。

 また、火祭りのシーンで盛り上がったのは、八郎の心情読み。「フカ先生の後ろは譲れない」や「フカ先生と想い出が作れて良かったね」とする声が。また、「ずっと喜美子のこと見てる」や「今日のキミちゃんの可愛さなら見惚れるのも分かる」といった感想が見られました。さらに、フカ先生に注目したツイートも多数。「フカ先生が火祭りの途中でいなくなった続きが気になる」や「火祭りはフカ先生にはキツイやろ」など、フカ先生人気は相変わらずのようです。

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「深野組、解散でええですか?」「ええよ~」

 火祭りの前。居酒屋あかまつにて、深野組の解散式が行われました。これにTwitter上では、「深野組解散、さみしいなぁ…」や「解散しないでよ~」、「毎朝“ええよ”に肯定されていたから寂しい」など、数多くの反応が見られました。特に印象的だったツイートは、「深野組解散にショックを受けた娘…『かなしかった…』とうずくまり、幼稚園の制服に着替えてくれない」といった微笑ましいツイート。スカーレットの影響力を改めて感じる感想でした。

 “深野組、解散でええですか?”“ええよ~”という台詞を引用して、寂しさを声にする人。「2人のお弟子さんはきっと良い先生になれる」といった、一番さん、二番さんのことを思う人など、本当にフカ組は愛されていたことを感じます。中には、深野組解散決定から解散式が行われるまでのシーンに関して、その淡々とした日常の作業風景を描いた演出を評価する声も見られました。

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百合子の進学問題

 第9週の本筋は、深野組解散や喜美子の独り立ちに関連する話でした。しかし第51話(11月27日放送)では、川原家三女の百合子(福田麻由子)を通して、当時の女性が直面していた進学問題が描かれていました。父の常治は、喜美子の進学を許さなかったように、百合子の高校進学も反対します。これに対しTwitter上では、「いくら愛情があっても知識や教養の無さが家族の将来を潰してしまう」や「常治がお酒を止めたら……」などの声が。また常治が口にした、“大学は行ってもいいが高校はアカン”という言葉に対し、「将来より目先のことしか頭にない」といった本質をえぐるようなツイートも見られました。

 一方で、視聴者好感度0%を行ったり来たりする、常治をフォロー(?)する意見も。当時の高校進学率は5割程度というデータから、「中学出たら働けのほうが当たり前だったのかも」といった声や「常治さんは、お酒で紛らわすしか選べるスイッチがないから息苦しさを感じる」という声が。さらに「常治は普通の人」や「この時代には少数派ではない父親の姿」という、当時の現実を振り返ったツイートが目立ちました。

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まとめ

 スカーレット第9週は、火祭りの前後を時間軸として、深野組解散から喜美子の独り立ちまでを描きました。また当時の女性が願い、あきらめていった高校進学問題や、喜美子と八郎の淡い関係の発展など、話題の多い週となりました。

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注目の第10週は……

 給金も含めて、一人前の火鉢の絵付け師として活動し始めた喜美子。初めて自分がデザインした火鉢の試作品を八郎に見せようと、商品開発室を訪れます。そこで語られる八郎の話や、陶芸に興味をそそられる喜美子。やがて陶芸を学びたいと思い始め、八郎に教えを請うことに……。一方、父の常治は信作(林遣都)が企画する「お見合い大作戦」に喜美子を参加させようとする……。第10週もお楽しみください。

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