実は過半数が誤用? 「御の字」の本来の意味とは

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 「今回のテストは70点取れれば『御の字』だ」――この「御の字」という言葉、あなたは普段どんな意味で使っていますか? 今回ねとらぼ調査隊がSNS上でアンケートを取ってみたところ、回答が真っ二つに分かれる結果となりました。

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「大いにありがたい」か、「一応納得できる」か?

 アンケートの内容は「『御の字』という言葉を、普段どちらの意味で使っていますか?」というもので、回答選択肢としては(1)大いにありがたい、(2)一応納得できる、(3)その他を用意しました。

 4000票以上の回答が集まった結果、(1)の「大いにありがたい」と答えた人は47.1%だったのに対し、(2)の「一応納得できる」と答えた人は50.9%。見事に回答が二分されています。

 例文として挙げた「今回のテストは70点取れれば『御の字』だ」で考えると、(1)は70点を「十分に満足な結果だった」と捉えているのに対し、(2)は「最低限の点数はなんとか取れた」と捉えているわけで、そこには大きな違いがあります。

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本来の意味は?

 「御の字」の本来の意味は、(1)の「大いにありがたい」「非常に満足である」という方。「70点で御の字」は、70点取れて大満足――というのがもともとの使い方なのです。

 しかし、今回の調査では(2)の意味で使っているという人の方がわずかに多く、過半数(50.9%)が「本来の意味からすれば“誤用”」ということになります。この傾向は文化庁が平成20年度と30年度に行った調査でも同様で、やはり(2)の本来とは異なる意味で使っている人の方が多いという結果でした。

 実際に、これほど多くの人が日常で使っている言葉の意味を、単に「誤用」だの一言で片付けるべきではないという見方も多く、「御の字」という言葉は今非常に難しい位置付けにあります。

 問題なのは、普段のコミュニケーションの中で、自分と他人の認識している意味が違ってしまっている場合です。そう考えると、「御の字」という言葉を使うときには注意が必要で、重要な場面では別の言葉で言い換えるなどした方が良い言葉だといえるでしょう。

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