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「軽減税率」開始1週間 ネット上の反応は「面倒くさい」一色に

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 消費税増税に伴う軽減税率制度が10月1日に開始されてから、1週間が過ぎました。導入前から、その適用条件の複雑さには懸念の声が挙がっていましたが、実際に始まってみるとやはり「ややこしい」「面倒くさい」という感想にあふれているようです。

 消費税増税に伴う軽減税率制度が10月1日に開始されてから、1週間が過ぎました。導入前から、その適用条件の複雑さには懸念の声が挙がっていましたが、実際に始まってみるとやはり「ややこしい」「面倒くさい」という感想にあふれているようです。

「テイクアウト」「イートイン」「面倒くさい」

 SNS分析ツールを用いて、「軽減税率」に関する6万件以上のツイートについて感情分析をしてみました。その結果、ネガティブなツイートは7割以上。頻出関連語としては、「テイクアウト」「イートイン」「面倒くさい」がベスト3となりました。

 特に注目を集めたのは下記のツイートで、パン屋で働いている友人が「 軽減税率面倒くさいよ〜 テイクアウト・イートインも面倒だけど何が面倒って『あの人テイクアウトで買ったのに食べてますけど?』とか言い出す謎の正義マンが現れそうなところが面倒くさいよ~!」と言っていた、というもの。

 軽減税率自体はさまざまな品目に適用されますが、中でも店舗販売の食料品について、「テイクアウトの場合は8%」「イートインの場合は10%」という規定が最も多くの批判や混乱を呼んでいるようです。

 テイクアウトの8%で買っておきながら、そのままイートインで食べてしまう「イートイン脱税」、他者のそうした行為を告白する「正義マン」などの用語も生まれてしまうほど、混迷を極めた事態に。

 また、正直に「イートイン使います」と言ったら、お店の人に「本当にいいんですか?」「申告して下さったお客さん初めてです」と言われた、といったツイートも複数見られました。消費者側と同じく、店舗側の対応にも戸惑いが見られることが分かります。

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映画館のロビー、スーパーのベンチ……

 テイクアウト・イートイン問題は、コンビニやファストフード店だけにとどまりません。映画館では「ロビーでの飲食は10%」「劇場内飲食は8%」。映画が始まる前に少しつまみ食い……で税率が上がってしまうことを嘆くツイートが見られます。

 また、あるスーパーでは、軽減税率導入にあたって「ベンチを撤去致しました」という張り紙が。店内のベンチで飲食をしてしまうと軽減税率の対象外となり、お客様への混乱が予想されるため……というのがその理由。

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現場は大混乱も

 このように現場を大混乱に陥れている軽減税率ですが、10月1日のツイート数約2万5000件をピークに、言及数は徐々に減少。1週間が経過した10月7日時点では、10分の1以下の約2000件にまで落ち込んでいます。

 現在はそれでも、その問題点や改善案などが叫ばれている段階ですが、今後さらに言及されることが少なくなれば、この複雑さや理不尽さを黙って受け入れるほかなくなるということも考えられます。

 「面倒くさすぎる」「どうしてこんなことに」……現在進行形で噴出する不満の声はこのまま無視され続けてしまうのか、制度設計側の対応が求められています。

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調査概要

調査期間 2019年10月1日~10月7日
調査対象Twitter
調査件数 61,104 件 (10% サンプリング)
調査キーワード キーワード:軽減税率
調査方法対象期間のTweetを「 BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長 」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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