リアルとデジタルを融合させた渋谷パルコ、ビッグデータを使って分析してみた

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 2019年11月にリニューアルオープンした渋谷パルコ。国内唯一のメディア連動店舗や、リアルとデジタルを融合させたさまざまな仕掛けが注目の次世代商業施設です。そんな今話題の渋谷パルコの特徴やユーザー属性、認知度などについて調査・解説します。

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渋谷パルコとは?

 3年の時を経て、2019年11月にリニューアルオープンした渋谷パルコ。近年のトレンドやライフスタイルの変化をキャッチし、テクノロジーと掛け合わせることで、時代を映し出すような次世代空間に生まれ変わりました。

 至るところにテクノロジーを活用した仕掛けが施されており、リアルとデジタルを融合させた試みや、ファッションはもちろん、アートやカルチャーにも力を入れる展開が特徴的です。

 例えば、店舗とECが併設されたオムニチャネル型売り場「CUBE」。ここでは、従来の約半分ほどの売り場に厳選されたアイテムだけを並べ、在庫も最小限に縮小。店舗にない商品は「PARCO ONLINE STORE(パルコオンラインストア)」で購入できる仕組みになっています。

 また、デザイナーやクリエイターとともにブランドを育成するインキュベーションも注力しています。

 例えば、クラウドファンディングサービスを展開するCAMPFIREとのコラボ店舗「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」は、まだ商品化されていない商品が展示されているプロダクトショールーム。出品者側は、店舗内に設置された人工知能を活用した解析サービスによって、何に興味を持ってどこに滞在したかなどの来店客の行動把握が可能です。

 メディアとの連動店舗も展開し、国内唯一のコラボ店舗も多くあります。月刊誌「Discover Japan」と連動したリアル店舗では、雑誌の特集企画に合わせて商品を販売。美術専門誌「美術手帖」が手掛ける実店舗「OIL by美術手帖」では、カフェスタイル店内で現代アートを発信しています。

店内2F「OIL by美術手帳」の店舗

 このほかにも、従来の商業施設にはないユニークな試みが多数施されており、好奇心が掻き立てられて何度も足を運びたくなるお客さんも多いのではないでしょうか。

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渋谷パルコのサイトを分析します

 ここからは、渋谷パルコの公式Webサイトを訪問したユーザーを調査していきます。

(集計期間:2019年8月~2020年1月、デバイス:PC、スマートフォン)

 こちらは、過去半年の渋谷パルコサイトのユーザー数および属性を集計したグラフです。ユーザー数が大きく伸びているのは、リニューアルオープンした11月。その後もリニューアル前よりも高い数字を推移していました。

 次に、サイト訪問者の性年代属性を見てみます。

渋谷パルコWebサイト訪問者の性別割合
渋谷パルコWebサイト訪問者の年代別割合

 ユーザー属性では、男性よりも女性割合の方がやや多い結果に。また、年代は20代が半数弱を占め、若年層からの注目の高さが顕著です。

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渋谷パルコの認知度を調査

 次に、渋谷パルコのリニューアルと渋谷スクランブルスクエアの認知度を見てみましょう。両者ともに、大規模な再開発が進む渋谷で同時期にオープンした、新しい渋谷の顔です。

※2019年12月に株式会社ヴァリューズが実施したアンケート調査より

 どちらも話題のスポットですが、調査の結果、認知度は両者ともに30%強でした。わずかに渋谷パルコの方が認知度が高いことがわかります。

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過去半年のサイトの流入元を確認

 続いて、過去半年の渋谷PARCOサイトへの流入元を調査しました。

渋谷パルコのWebサイトへの流入元
(集計期間:2019年8月~2020年1月、対象デバイス:スマートフォン)

 まず流入元では、検索による流入がもっとも多いということが分かりました。その他には外部サイトからの流入が多い結果です。では、ユーザーはどんなワードで検索しているのでしょうか。

Webサイト流入につながった検索キーワード
(集計期間:2019年8月~2020年1月、対象デバイス:スマートフォン)

 キーワードは実名検索の「渋谷パルコ」が約半数を占めています。既に認知しているユーザーが、さらなる情報を求めてサイトを訪問していると考えられます。

 外部サイトからの流入状況はどうなっているのでしょうか。

Webサイトへの流入元外部サイトランキング
(集計期間:2019年8月~2020年1月、デバイス:スマートフォン)

 外部サイトでは1位がパルコ本体、2位がTwitter、3位にYahoo! JAPANが続き、4位には渋谷パルコにコラボ店舗を展開する「ほぼ日刊イトイ新聞」がランクインしていました。SNSやメディアによってユーザーの認知を獲得し、サイト訪問につなげているのではないでしょうか。

 ちなみに、Twitterのフォロワー数は2020年2月末現在で約1.4万人。一方、Instagramのフォロワー数は2.6万人となっています。目を惹くビルの一角や、人気アイテム、グルメなど、魅力が際立つ内容が投稿されており、インスタユーザーの関心を集めているようです。

渋谷パルコのInstagram。投稿頻度は日に1〜2ポスト程度のよう。

 デジタルメディアやSNSをうまく活用し、若年層の心をつかむ渋谷パルコ。イベントも積極的に行い、アートやカルチャーを多面的かつ独自の見せ方で発信することで、幅広い客層に体験を提供しています。

 リニューアル後も進化を続ける渋谷パルコは、これから先どんな顔を見せてくれるのでしょうか。渋谷の中心になっていくかどうか、今後の展開に注目です。

分析概要

 ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使用し、2019年8月~2020年1月のネット行動ログデータを分析しました。
  ※ユーザー数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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